柏市の手賀沼周辺は田んぼが広がる
手賀沼周辺は、米作りが盛んで多くの田んぼが広がっています。
手賀沼周辺の柏市・我孫子市・印西市・白井市など利根川水系の豊かな水源を利用し、米作りが盛んです。
4月頃から田んぼを耕し、5月には田植えを終えます。
田んぼで田植え体験も
都心からも近い手賀沼で、豊かな自然に囲まれ、土に触れ、大地を感じる昔ながらの田植えを体験できます。
自分で苗を植え、稲が少しずつ成長する姿、夏に実を付け、秋に育った稲を刈取り収穫したお米は格別です。
現在は農機具を使い短時間で広い範囲に田植えが完了しますが、昔ながらの農機具を使わず手作業でお米の苗を田んぼに植え付けます。
田植えをする田んぼは、耕した土(土壌)に水を張りドロドロの状態となった土にお米の苗を植え付ける日常では体験することがない体験ができます。
米作り・稲作の年間スケジュール
1月 耕運作業・堆肥作業
『耕運作業』とは、田畑を耕す作業で固まった土壌を掘り起こし、土壌に空気や水の透過が良くなるようにする作業です。
『堆肥作業』とは、有機物を土壌に混合し、植物が成長しやすい土壌改善する作業です。
2月 浸種
『浸種(しんしゅ)』とは、種籾を発芽させるために必要な水分を吸収させる作業です。
3月 苗づくり(種まき)
『苗づくり』は、苗床をつくり、種まき(播種)します。
苗床は種をまく土壌で「水の量が管理しやすい」、「日当たりの良い」、「風あたりが少ない」環境が作れるビニールハウスが一般的です。
4月 育苗、田おこし、代かき、田植え(早生)
『育苗(いくびょう)』は、発芽した種を温度・水・空気管理し、苗の長さが10cm程度に成長させます。
『田おこし』は、土壌を深く耕し、土が細かく砕き、植物が良く育つ土壌を作ります。
『代かき』は、田起こしが完了した田んぼに水を張って、土をさらに細かく砕き、丁寧にかき混ぜて、土の表面を平らにする作業です
『田植え(早生)』は、田んぼ(水田)に12〜15cmほどに成長した稲の苗を植える作業です。昔は人の手で広い田んぼに1つ1つ苗を植える大変な作業でしたが、現在では田植機(たうえき)を使い人でも少なく短時間で田植えも完了します。早く植えて・早く収穫できる苗を早生と呼びます。
5月 田植え(晩生)、防除
『田植え(晩生)』は、遅く植えて・遅く収穫できる苗を遅生と呼びます。苗にも早生・中生・晩生と種類がありますが。同じ種類の苗を田植えの時期をずらして植えることもあります。
『防除』は、稲を雑草・虫・病気などから守る作業です。農薬散布などを行います。
6月 水田・稲穂の管理、追肥
7月 水田・稲穂の管理、追肥
『水田・稲穂の管理』は、田植え後の時期は気温が不安定のため、水の保温効果を生かした管理を行います。
『追肥』は、穂の籾(もみ)を充実させるため肥料を与えます。
8月 収穫(刈取り、早生)
9月 収穫(刈取り、早生)
『収穫』は、種まきから150日目頃になり籾(もみ)が成長し稲穂は黄金色になり、田んぼ一面が黄金色に輝き収穫の時期です。
昔は手作業で稲を一つずつ鎌で刈取りしていましたが、現在はコンバインを使用し稲刈り・脱穀(だっこく)・籾の選別・藁処理を同時に行うことができ大きく時間短縮されました。
10月 収穫、耕起作業・調整
『収穫』後の『耕起作業・調整』は、収穫時に田んぼに落ちた稲わらや籾がらを耕します。
耕起作業により土中有機物が増え、土の栄養分が向上し翌年の収穫向上が期待できます。
11月 収穫(刈取り、晩生)
晩生の稲の『収穫』を行います。
12月 土づくり
『土づくり」は、稲刈りが終わったら翌年の収穫向上のための「水田の土づくり」を行います。
良いお米を多く収穫するには土づくりが大切です。
稲の生育状況、土壌の測定や分析を行い、数値化し改善対策を行います。